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電動アシスト自転車バッテリパックの分解

電動アシスト自転車のバッテリパックを分解

電動アシスト自転車のバッテリと充電器のジャンク品を購入しました。リチウムイオン電池のセルが生きていればめっけもの、ということで分解してみたいと思います。

ジャンク品のバッテリ一式

今回分解するバッテリと充電器はジャンク品です。今年初めに久方ぶりに日本橋まで行く機会がありましてふらっと立ち寄ったデジットで発見しました。ラベルを見るに輸入品のようですが、このバッテリを使っていたであろう自転車側がどんなものかは分かりません。リチウムイオン電池はaliexpressで購入してもそこそこするため、セルさえ生きていれば元は取れるだろう、という目論みで入手しました。

購入したバッテリと充電器のセットです。ジャンク品扱いで1,000円也。

充電器はいかにも電動アシスト自転車用といった感じです。

バッテリーパックはこちら。

充電器とバッテリパックのスペックは以下の通りです。

充電器の仕様。この充電器とバッテリは中国からの輸入品のようです。
バッテリパックの電圧は電動アシスト自転車用ということで25.2vとなっていました。7セル直列かな(3.6 x 7)。

充電器&バッテリの動作確認

ジャンク品とは言え未使用品のようなので、バッテリーセルがお亡くなりになっていない限りは動作してくれそうです。取り合えず分解する前に動作確認してみました。

充電器にバッテリーをセットして通電したところ、どうやら動作しているようです。

バッテリーパックの電圧を測ってみたところ、充電は問題なさそうです。この電圧だと1セルあたり4vでしょうか。

動作は問題ないようです。充電後の電圧からすると、7セル直列として1セルあたり約3.9vです。保護回路がはいっていてそこで電圧降下したとして1セル毎の電圧は4.0vくらいでしょうか。少し低めですね(手持ちのリチウムイオン充電器ではフル充電すると4.2vになります)。走行距離よりも寿命を優先した設定なのかもしれません。

 

分解してみる

充電器を分解する

まずは充電器から分解してみます。筐体ゴム足を外した下にあるネジと真ん中のラベルしたにあるネジを外すと基板が見えてきます。

ゴム足の下にネジ
真ん中のラベル下にネジが1本あります。
上カバーを外したところ。
基板の裏側

制御基板を見るとAC/DCコンバータとリチウムイオン電池の充電制御部分と思しきブロックがありました。充電制御にはマイコンを使用しているようです。初めて見る型番でしたが、探して見ると"ELAN Electronics"というメーカ製のマイコンのようでした。Aliexpressで見ると単価120円くらいの模様。

充電制御にはマイコンが使われている模様(ELAN Electronics製EM78P259)

バッテリパックのコネクタは3極でした。真ん中のNTCは充電中の温度監視用かな。

バッテリパックを分解する

続いてバッテリパックの分解です。同じようにネジを外してケースを開けてみました。

バッテリパックを開けてみたところ。

中身は18650タイプのリチウムイオン電池とBMSが組み込まれています。入っていたセルの数は7本でしたが、ケースにはまだ余裕があって最大14本まで搭載出来るようになっていました。

写真だとちょっと見難いですがセルを収めているケースの半分が空いています。オプションで大容量パックとかがあったのかも。

基板は樹脂でコーティングされていてICの型番は分かりませんでした。パッと見た感じだとセルバランシングと過放電(過電流?)保護は入っているのかな。

バッテリパックの制御回路。表面は樹脂でコーティングされていました。

所感

電動アシスト自転車のバッテリパックはガチガチに防水処理しているものだと思い込んでいましたが、意外とそうでもないんですね。ちょっとした雨なら大丈夫かもしれませんが豪雨だと心配かも。

バッテリパックは空きスペースが少しあるので、DC/DCを組み込めば(ちょっとでかいですが)モバイルバッテリとしても使えそうです。個人的には電圧が24Vと高めなのでバイクのサブバッテリーとして使えないかなぁと考えていますが、さてはて、いけるかな。

この空間にDC/DCとスイッチを組み込めば。。。

参考

この記事は以下の内容を参考にさせて頂きました。

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