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[レビュー] 格安のバイク用ディップスティック油温計

油温計

今更ながらバイク用の油温計を購入しました。400円以下という格安の油温計ですが、はてさて我が愛車のカブに装着出来るでしょうか。

 

購入した油温計はディップスティック型

今回購入した油温計はオイルレベルゲージの代わりに装着するアナログな温度計です。国内ではデイトナから同様の油温計が発売されていますが、今回購入したのはそれと比較してチープな外見、そして実際にかなり安価な商品です。購入先はいつものAliexpressです。

送料込み379円なので激安です。これでうまいこと使えればいいのですが。。。

 

油温計は古いカブには使えない

表示温度は100度まで

デイトナの製品は200度まで目盛りがありますが、この製品は100度までです。あまり高温になるような環境では使えません。個人的には120度くらいまで目盛りがあると嬉しいですが安いのでそこは妥協できます。また、室内で別な温度計の表示と見比べてみると、それっぽい表示になっています。目盛りは10度刻みでアナログな針なので細かいところまで読めませんが、バイクの油温を見るには十分ではないでしょうか。

室温11.9度、少なくともこの温度では正確に表示されていると思います。

スティック部分が長すぎる

大きな問題がひとつ。この油温計、私が乗っているカブのオイルゲージと比較すると明らかに長いです(首下が9cmくらい)。これだと長すぎて装着出来ません。おそらく100EXや比較的新しい年式のカブ(AA04やJA07等)などのオイルゲージがクランクケース上部についているようなエンジンでは丁度良い長さではないでしょうか。

うーむ、大分と長いです。最近のカブにならそのまま使用可能だと思うのですが・・・

昔の形式(AA01以前)についているエンジンだとこんな風に長すぎて入りません。さて、どうしたものか。

 

油温計を加工してみる

さて、このままでは折角購入した油温計がカブに使えません。そこで駄目元で油温計を加工して先の部分を短くしてみることにしました。多分バイメタルが巻いてあるタイプだと思うので、もしスティックの中にバイメタルの端が突っ込んであるだけなら短くしても動くかも、という目論見です。

まずはカブのオイルレベルゲージと見比べて、大体の長さが揃うようにマジックで罫書きをいれます。そこを思い切って糸鋸でばっさりと切断しました。思ったより硬くて切りにくいですが地道にギコギコやっているとそのうち切断出来ます。

糸鋸で適当な長さに切断します。

中身を傷付けないようにガワを切断すると螺旋状になったバイメタルが出てきました。バイメタルが巻いてあるのは油温計の針がある直下だと思っていたのですが、どうやら中空になっているスティックに螺旋状のバイメタルを突っ込んであるようです。これだと短くしたら正常に温度は表示されないでしょう。この段階で目論見はあえなく失敗となりました。。。

中には螺旋状に巻かれたバイメタルが。メータの真下で巻いてあると思ったのですが違うようです。
仕方ないので中身のバイメタルごと切断です。

固定が外れて針がくるくる自由に回るようになってしまいました。もう精度も何もありませんね。

切断するとバイメタルの固定が外れるので温度計の針がくるくると自由に回ってしまいます。駄目元でなんとなくの位置で合わせて切断面を押しつぶすことで固定しました。この状態でライターで炙ってみると温度表示はぐんぐん上昇するものの、途中で動かなくなりました。やはり短くなった分で針のストローク(といっていいのか)が短くなったようです。うーん、ここが最大温度としてメモリを振りなおせば使えなくはない、のか?

バイメタルの固定を兼ねて切断面をバイスで押しつぶしました。これで針は(結局本来の位置からズレましたが)固定されました。

ライターで炙ってみたところ、この位置までしか針が動きません。バイメタルが短くなった分、針のストロークも短くなったようです。

 

所感

とても安い油温計ですが、残念ながら古いカブには使えませんでした。もうちょっと長さのバリエーションがあればよかったのですが。。。
手元に実物が無いので確たることは言えませんが、長さ的にカブ100EXとか、新型のカブ50(AA04)、カブ110(JA07,JA10)にならいけるかもしれません。興味のある方はそれらのオイルゲージ首下長さを測ってみては如何でしょう。

温度計本体は駄目になってしまったので、代わりに長めのネジに温度センサーでもくっつけて使えるか思案中です。

 

参考

この記事は以下の内容を参考にさせていただきました。

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