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[レビュー] 海外製格安リューター Dremel multipro(のバッタもの?)

今回に購入したのは一応Dremelの名前がくっついた安価なリューターになります。Dremelとくれば有名なメーカーですが、公式HPを見ても同型のものは見つからず、カタログからこぼれた昔の製品か、あるいはバッタものか。どれくらい使えるか楽しみです。

製品内容

以下のものがパッケージに含まれていました。

  • リュータ本体
  • メンテナンス用の工具
  • チャック(サイズが数種類ありました)
  • モーターのブラシ(予備)
  • 砥石x2
  • 安全メガネ
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上記に加えて、私が購入したリュータがEUプラグ仕様だったので、コンセント変換プラグを近所のダイソーで入手しました(EUプラグ->日本プラグなんて変換プラグも売ってました。ありがたい)。

 

対応電圧が110V~230V

対応電圧を見て購入したつもりでしたが、これが私の勘違いでAC110V~230V対応の製品を購入してしまいました。下限が110Vなので動くだろうと適当な考えで、いざ届いた製品をコンセント(コンセント形状は変換プラグを使いました)に差し込んでONしてみると元気がありません。この製品は回転速度を何段階かにコントロールできるようになっていますが、スイッチを中間以上にしないとモーターが回転すらしません。これはやっちまったかも?

単純に考えると電圧が足りないわけで、ここはAC100V->120Vのアップトランスを使って電圧をあげてみることにしました。すると、全開にしたときのモーター音が大きくなりました。やはり電圧が足りないようです。

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ビットが振れている

ルータに付属していた砥石をつけて回転させてみました。すると明らかに砥石の先端が振れています。付属の砥石がマズいのか、あるいはルータそのものがお話にならないような代物なのか。。。

試しに手元にある金属を削ろうとしてみましたが、振れているせいか弾かれてまともに削れません。

砥石も怪しくはありますが、付属のコレットも原因のひとつではないか、と推測しています。色々なサイズのビットに対応出来るようルータに何種類かのコレットが付属していましたが、これの精度があまり良くないように思えます(私がハズレを引いただけかも)。ものは試しとDremel純正コレットセット(ただし、ネジ側は互換性無し)をAmazonで購入して付け替えてみると、振れが若干改善しました。

 

連続運転時に結構熱くなる

使ってしばらくするとリュータ本体が結構熱を持ってきて、本体がそこそこ重いので手に持ったまま作業すると手が怠く(そして熱く)なってきます。私は購入しませんでしたがこの製品対応のフレキシブルシャフトがあったので、本体は天井からでも吊っておいてシャフトを手に持って作業するほうが快適かもしれません。

 

リュータ分解

例によって分解してみました。分解は簡単で、付属工具とドライバーで可能でした。

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回転速度の制御は可変抵抗で行われているようです。これだと電圧が低ければモータが回転しません。AC240Vで動作する前提で作られているのなら、スイッチを中間以上にしないとモータが回転しないのも納得がいきます。

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モータの主軸はボールベアリング2個で保持されていました。チャックと反対側のボールベアリングは何故かベアリング自体がゴムのようなもので覆われています。これだと軸が振れてしまうような気がするのですが、もしかすると振動対策?なのでしょうか。

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個人的な総評

最大の問題は日本のAC100Vだとまともに回転しない(一応回転はしますがなんともトルクがなさそう)、ということです。家にアップトランス(AC100V->120V、出来れば200V)があるとかAC200Vのコンセントがあるならともかくとして、アップトランスを新しく買うとなると1万円はするかと思います。

また、個体差かもしれませんが私の購入した物は付属チャックの精度が怪しいものでした。届いた製品を確認してみて、ビットが振れているようならハズレを引いた可能性があります。Dremel純正のチャックセット(の内側パーツだけを使用)を購入して付け替えれば多少は改善するかもしれません。

お値段は安くて魅力的ではありましたが、素直に日本で販売しているProxxonとかDremel(正規品)のセットを購入するのが最終的には安上がりで確実のように思えました。

スーパーカブのパンク修理(チューブをヤスリがけ)や木材を削るとかには使えました。芯ブレさえ改善出来れば金属加工にも使えそうなのですが。。。

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