前回の記事に続き、別なLEDバルブ(T10)を購入しました。こちらも同様にレビューしたいと思います。
- T10 LEDバルブ(10個セット)
$3.62期間限定セールにつき $2.17
10pcs T10 Wedge 5-SMD 5050 Xenon LED Light bulbs
Model number:#Z442C
購入先は同じく海外サイトからで、Amazonやヤフオクでも輸入品が並んでいるかもしれません(同じ商品化は判別できませんでしたが、よく似た形状の商品が出品されているようです)。
T10 LEDバルブ(Model number:#Z442C)
パッケージにはLEDバルブが10個含まれています。バルブは表面実装タイプ(5050サイズ)のLEDが合計5個実装されています。
LEDバルブの分解
ものは前回より少しは高いものの日本円にして300円弱くらい(セール中でした、元値は500円弱です)。10個セットなのでおひとつ約30円の安価なLEDバルブです。
構造も他と似たようなものでリード線で外側のケースに固定されているだけです。ケースから出ているリード線をまっすぐに伸ばしてやれば素直に外れました。
このLEDバルブは見える範囲には制限抵抗はありません、基板からはリード線が生えているだけに見えます。テスターで抵抗値を計ってみたところ、65.6Ωとなっていました。おそらくLEDバルブの基板内側に抵抗が実装されているのではと思います。
出来ればバルブを構成している基板も分解してみたいですが、ちょっと手間がかかりそうでしたのでここはおいておくことにしました。
相変わらずリード線だけでケースに固定されているシンプル構造で、車両に載せる前に補強したほうがよさそうです。LED基板とケースは意外とガタなくはまっていますが、基板とリード線を接続しているハンダ部分の強度に不安を感じます。
(2015/09/12追記)
基板を解体(というより破壊)してみました。基板同士はハンダで繋がっているだけなので上手くやれば綺麗にばらけるかもしれませんが、私は手先が不器用ゆえニッパで底部の基板を割りました。
DC12VでLEDバルブの点灯試験
DC12V供給時で電流値は約40mAでした。
LEDは自身の発熱(温度上昇)に伴ってVfの低下により電流値が増加しますが、このLEDも点灯してしばらくすると電流値がじわじわと上昇していきました。
基板がLEDの放熱をどこまで考慮しているかは分かりませんが、少なくともアルミ基板ではなく、普通のガラエポに見えます。使用する際にはLED自体の発熱により破壊しないか考慮したほうがよさそうです。
(2015/09/12追記)
DC12V時に40mAだとすると、制限抵抗にかかる電圧は
E=IR
=0.04 x 62
=2.48[v]
となります。するとLEDの電圧降下は12- 2.48=9.52≒9.5[v]です。
仮にうちのカブ(JBH-AA01)にこのLEDバルブを搭載した場合、DC系の電圧はサービスマニュアルを見ると13.8~14.8[v]が標準値とありました。仮に15[v]が供給されたとすると電流制限抵抗にかかる電圧は
15-9.5=5.5[v]
となります。このときに流れる電流は
I=E/R
=5.5/62
=0.0887[A]
≒89[mA]
となります。
このLEDバルブに使用されているLEDチップは中に3個入ったタイプでそれが直列に接続されていました。それが合計5個あるので、仮に1個あたり20mA最大(データシートが無いので想像です)とすると、LEDバルブ全体では100mAが最大となります。ぎりぎり定格内で動作する、ということになるでしょうか。
LEDバルブの光り方
バルブは4方向+正面の5面にLEDが各1個配置されています。LEDの光り方は指向性があり、明るさはDC12V時でそれなりに明るいです。
所感
前回のLEDバルブと比較してかなり明るいです。
この手のバルブに共通した弱点なのかもしれませんが、リード線でバルブを固定しているため振動に対して弱そうです。車両に搭載した場合、走行中の振動によってハンダ部から断線する可能性がありますので、ホットメルトで補強する等の対策を行ったほうが良いかと思います。
安価な商品ですので、買ってそのまま使用するのであれば価格なりの商品ということになりそうです。そういうものと思って購入するのであれば十分購入価値ありだと思います。
(2015/09/12追記)
もし綺麗に分解できるのであれば、電流制限用の抵抗を取り外して60mAくらいの定電流ICをくっつければカブ的にもいい感じなのですが。