以前に分解したプレスカブ50(FI)のエンジン、ようやく、ようやく組みあがりました。ばらしたのが昨年末なので4ヵ月近く経過しています。えらいゆったりペースでした。。。
やったこと
クランクケース洗浄までは昨年末にやっていましたが、エンジン組み立てはこれが初めてです。サービスマニュアルとパーツリストを読みながら進めました。
やったことは以下の通りです。
- クランク小端部の研磨
- クランクケースベアリングの交換
- エンジンの各パーツ組つけ
- 車体にエンジン取り付け
- スロットルセンサーの初期化
クランク小端部の研磨
分解した際にクランクシャフトの小端部に結構な大きさの傷がみつかりました。どうやら焼き付いたのではと思わせるものです。本来はクランクまるごと交換だと思いますが、駄目元で研磨して再利用を試みました。
クランクケースベアリングの交換
クランクケースに使われているベアリングを交換しました。ベアリングはしまりばめになっているようで、手で引っ張ったくらいではガッチリはまって取れません。ネットの記事を参考にコンロで熱して外します。
自転車旅行で活躍したウィスパーライトが久々に稼働しました。ちなみに網はダイソーで購入しました(熱であっさり変形しましたが、用途としては問題ありません)。
交換したベアリングはホンダ純正パーツではなく汎用品です。純正パーツの細かい仕様は分からないので同サイズのC3スキマのものを選びました。
エンジンの各パーツ組つけ
サービスマニュアルを見ながらエンジン部品を組つけます。なれない作業すが、何かミスらないよう慎重に(でも何回か部品忘れてまたばらしたりしました。。。)。
カムチェーンテンショナー関連はいくつか磨耗している部品があったので交換しました。また、ひん曲がっていたシフトアームは今回はそのまま組み込むことにします。ケースを閉じるときに少し難儀しましたが、ゴムハンマーで叩いてなんとか閉じました。
クラッチプレートは念のため厚みを計ってみるとまだ使用限度に達していないので再利用です。
クラッチのガスケットを購入するのを忘れていて汎用ガスケットシートから切り出して使いました。が、使ったシートがちょっと厚すぎたかも(0.7mm厚だった)。
クラッチの所に使われているベアリングベアリングも一応交換です。
クランクケースを閉じて、ピストンをつけてシリンダーを装着します。ピストン、ピストンピン、シリンダーは焼きついていたので交換しました。運よくヤフオクでよさそうなの(と思う)を入手出来たので安くあげることができました。
エンジンヘッドは大丈夫そうだったので洗ってそのまま使います。燃焼室に灯油を注いでも漏れた様子がないのですり合わせも省略することにしました(自信がなかったというのもあります。。。)。
ヘッドを組つけ、タペット調整を終えたら、ヘッドカバーを閉じて完了です。
もともとのヘッドカバーガスケットは割れてしまっていたので新品に交換しました。
スロットルセンサーの初期化
エンジンを車体に載せて各コネクターを接続した後、念のためにスロットルセンサーの初期化を行いました。
サービスカプラをクリップで短絡して、オイル温度センサーも同じく短絡させます。そのあとにキーONしてオイル温度センサーのクリップを抜くとリセット完了です。
いざエンジン始動
エンジンオイルを規定量入れて、キーOFFのまま何回かキックをしてオイルをまわしてやります。その後にキーON、どきどきしながらキック!
一発でエンジンがかかりました!
これで動かなかったらまた分解かぁ~とか考えてましたが無事に始動しました。30分くらいアイドリングのまま様子をみて翌日に試走したところ問題なく走れます。クランクが駄目で走れないのではと心配しましたが満足のいく結果が出ました。
試運転を終えてから今日まで300kmくらい走りましたが、燃費も60km/L前後におさまっているようです。
次は燃費カスタムか、ボアアップか。夢が広がります。