[カブ] FIカブとボアアップ(シリンダ流用の検討)

私のカブは2008年式のプレスカブです。この年式からキャブレターからインジェクション仕様へ変更され、シリンダーとヘッド形状が変更されました。

それまでのカブに対応するボアアップキットは沢山見かけるのですが、FI仕様エンジンに対応するボアアップキットは意外と種類がありません。

そこでキャブ仕様カブのシリンダーが流用出来るか比べて見ました。

 

キャブ仕様とFI仕様のシリンダー

比べたのは以下のシリンダーです。これが使えれば大分安く仕上げられるのでは、と目論んだわけですが。

  • カブ50(FI仕様エンジン形式AA03E)シリンダー
  • カブ90対応97ccボアアップシリンダー(ヤフオク激安キット JWBP JH-100)
RIMG1668.JPG

シリンダーの比較

  1. スタッドボルトの間隔
  2. オイルライン
  3. ヘッドとシリンダーを固定するボルト位置

 

1.スタッドボルトの間隔

いきなり大問題ですが、スタッドボルトを通す穴の間隔が異なりました。クランクケースはほぼ同じに見えたのでボルト間隔も同じだと思ったのですが大外れです。当然シリンダーヘッドのボルト位置も異なるのでこのままポン付けとはいかないように思えます。

それぞれのシリンダーをスキャナで取り込み、加工して輪郭を比べてみました。適当に重ねたので少しずれてしまっていますが、スタッドボルト位置が異なっていることは確認出来るかと思います。

それに、どうもスタッドボルト穴x4が平行ではないような。。。気のせい?

img002.jpg
カブ キャブレター仕様のシリンダー

 キャブレター仕様のシリンダー

img003.jpg
カブ FI仕様のシリンダー

 FI仕様のシリンダー

cylinder_compare.jpg
カブ キャブレター仕様・FI仕様シリンダー形状の比較

キャブレター仕様・FI仕様シリンダー形状の比較(青:キャブ,赤:FI)

もし流用しようとするなら、ボルト穴を広げるなり加工が必要です。FI仕様になってボルト穴間隔は広がっているようで、キャブ使用のシリンダーは元々ボルト穴付近とシリンダー外側の肉厚は薄く、強度的に肉盛りする必要もありそうです。

加えてヘッドガスケットも加工しないといけません。

(2017/2/15追記)

スキャナで取り込んだシリンダの画像をもとトレースして寸法を出してみました。画像そのものがちょっと斜めになっていたりで正確とは言えず超ざっくりな数値になります。シリンダー穴の中心を基準にしましたが図ってみると全然違ってますね。いや、そもそもキャブレター仕様カブのシリンダってどこが寸法基準になっているのだろうか。。。中途半端に違うのでヤスるしかないかなぁ。

カブ50(FI) シリンダーと寸法
カブ50(FI) シリンダーと寸法

 

カブ ボアアップシリンダー(キャブレター仕様)と寸法
カブ ボアアップシリンダー(キャブレター仕様)と寸法

 

2.オイルライン

オリフィスを通った後のオイル経路が異なるようです。オイルはオリフィスを出てシリンダーのスタッドボルト穴を経由してヘッドまで流れますが、その穴が違います。従って、流用の際はリュータか何かでオイル経路を作ってやる必要があります。

RIMG1675.JPG
オイルライン加工

 黒くマジックで塗った部分に溝を掘る必要がある

また、ヘッドからクランクケースに戻る部分ではFI仕様で温度センサーが追加されています。流用するなら、どうにかして肉盛りした上で温度センサー用にネジ穴をきる必要があります(元々、ここの加工くらいで済むのでは、と甘い考えでした。。。)。

 

 

3.ヘッドとシリンダーを固定するボルト位置

ヘッドとの間にあるボルトの数と位置が異なります。素人の考えですが、ここはそんなに強度が要らないように思えるのでステンレス板に穴でも空けてわたしてやればいけそうな予感? ほかの箇所よりは簡単そうです。

RIMG1670.JPG RIMG1671.JPG

 キャブレター仕様ではボルト穴が1個、FI仕様では2個ある

所感

キャブレターからFI仕様になり、シリンダーは地味に色々と変わっていました。キャブレター仕様のシリンダーを流用しようとするとかなり加工が必要で、そのうえ動くかどうか分かりません。

安くあげる、というだけで流用しようとするにはあまりにも手間がかかるので止めておくのが吉だと思います。専用のボアアップキットを購入するほうが手間も余計な出費も省けます。

工具(ボール盤とか)を持っていて、趣味と興味本位でならアリかもしれません(私はこっちかなぁ(汗))。

(追記)

大分と時間が経ってしまいましたが、実際にシリンダ加工してボアアップ(50cc->97cc)した内容をまとめて記事を投稿しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.