この間、ふと外付けUSB-HDDを使おうとして故障していて動かないことに気付きました。ACアダプタの出力電圧をテスターで見ると正常な電圧が出ていません。とっとと新しいのを買えばいいのですが、もったいないのでなんとか直して使いたいところです。強引にケースを割って修理を試みました。
環境
まだ使っているのか、と言われそうなくらい古いやつでIDE(PATA)接続のHDDを繋ぐのに使っていました。なんとかこれを修理したいと思います。
- PC:OrangePI PC(ARMBIAN)
- IDE/SATA to USBアダプタ(10年くらい前のやつ?)
久しぶりに使うと動かない
ACアダプタが故障している模様
ARMが載った小型基板を購入したので、今まで我が家になかったNASとして使えるようにしようとUSB-HDDアダプタを引っ張り出したのが発端です。
ここ何年か使っていなかった電源をHDDに接続すると、どうもHDDが動いてくれません。USB-HDDかHDD(PATAなんです)が壊れたか、と電源をATX電源からとってみると動作しました。犯人は電源アダプタのようです。
ACアダプタの出力を見てみる
最初にテスターであたってみると、+12V端子は13V、+5V端子は4Vとなっていました。今度はオシロスコープで見てみると+5V端子側は明らかに異常な出力、+12V端子側も電圧がおかしいです。やはり壊れているようです。
+5V出力の波形
+12V出力の波形
修理を試みる
分解
電源アダプタのケースにはネジ穴がなく、仕方なくケースの切れ目からノコギリで切断しました(勢い付きすぎて部品の一部を削ってしまった)。
問題箇所はコンデンサ
中を開けてみてみると、+5V/+12V出力近傍の電解コンデンサにいかにも怪しげな液漏れの痕跡がありました。問題のコンデンサ4つを外してテスターで見るとすべて容量抜けを起こしているようです。
手持ちのコンデンサに付け替えて動作確認することにします。
コンデンサの頭に粉が吹いていました
駄目になったコンデンサを取り外して、
新しいコンデンサに付け替えました
元々は1000uFx4がついていましたが、スペースの関係で1000uFx3と480uFx1になりました。
また、別な部品のリード線同士がこすれて短絡しているような箇所があったのでこちらも曲げなおしておきます。もしかしてこれが悪さしてコンデンサがパンクしたのかも。
動作確認
ケースに戻してから通電した状態でテスターを見ると、お、今度はいい感じです。オシロスコープで見ると両系統ともに出力が改善しました。
HDDに接続してみると正常に動作しており、PCからも認識出来ました。
+5Vの波形(修理後)
+12Vの波形(修理後)
所感
ここ最近はノートPCが壊れプリンターが壊れで修理に挑戦して敗北してばかりでした。どれもこれくらい簡単に修理できればうれしいのですが、だからこそ直ったときは嬉しく感じます。
さて、あとはNASの設定か。。。